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骨・軟部腫瘍に対するCryosurgeryの応用—特に病理組織学的検討と適応について
著者: 保高英二1 高田典彦 曽原道和 館崎慎一郎
所属機関: 1千葉県がんセンター整形外科
ページ範囲:P.34 - P.43
文献購入ページに移動組織に超低温を作用させて壊死に陥らせる原理(cryonccrosis)を外科的治療手段として応用したものを一般にcryosurgeryと呼んでいるが,1961年Cooper1)が液体窒素を用いる組織の凍結破壊法を発表して以来,cryosurgeryは世の脚光をあびるようになり,各科領域で著しい発展をみている.しかしながら最近広く行われてきているcryosurgeryは,その特徴として,外科,婦人科,泌尿器科,皮膚科のごとく解剖学的出口,すなわち自然のdrainageを有する各科領域で応用されることが多いが,整形外科領域における疾患の場である骨軟部は,元来閉鎖的な部位であり,その点において特殊性を有している.
我々は,それらの点を考慮しながら,cryosurgeryが整形外科領域に応用できないものかと考え,1972年以後,基礎的,臨床的に検討を加えてきた.なお,経過期間が短いのであるが,病理組織学的検討およびその手技,適応などを中心にcryosurgeryの現況につき概説を行うものである.
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