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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科10巻11号

1975年11月発行

文献概要

論述

Zuggurtungを応用した指関節固定法と指骨ならびに中手骨骨折の固定法について

著者: 伊藤晴夫1 坂野克彦1 服部順和1 石田義人1 横江清司1 杉浦保夫2

所属機関: 1名古屋掖済会病院整形外科 2名古屋大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.965 - P.974

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 Zuggurtungの原理は元来建築学に広く用いられており,1963年Weberはその原理をコンクリート柱と鋼線により説明し,詳細な研究を発表した.またPauwelsは1945年に人体における応用を,さらに1965年には30年間の自験に基づく骨折治療の成績を発表しその優秀性を強調した.Weberによれば膝蓋骨骨折に対してはすでに1919年Steinmanが,その後Hachez-LebiancがZuggurtungによる固定法を提唱している.
 本邦においては坂野,柏木,桜井らにより膝蓋骨骨折,肘頭骨折,足関節果部骨折へ応用され,しだいに骨折の治療法として評価されるようになつてきた.1972年坂野によりZuggurtungの歴史とその原理が詳細に説明されその中ではじめて指骨骨折と指関節固定への応用が発表された.我々は症例を重ね,適応の拡大につとめてきわめて優秀な成績を得たので今回Zuggurtungの原理に合致せる中手骨骨折に対する応用を加えて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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