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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科10巻11号

1975年11月発行

文献概要

論述

片麻痺痙性手に対する機能外科的手術

著者: 田中晴人1 野島元雄1 松家豊1 榊原久司1 時田礼一郎2 西庄武彦3

所属機関: 1徳島大学医学部整形外科学教室 2松山リハビリテーション病院 3国立徳島療養所

ページ範囲:P.975 - P.983

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 脳血管障害に起因する片麻痺痙性手の再建術に関しては,その適応,術式など従来から種々論議されてきた.特に,片麻痺による痙性手は病態の多様性に加えて,連合,共同運動などを随伴するために,痙性手の機能再建を極めて困難にしている.こうした痙性手は上述の病態の多様性とともに,指固有筋群(intrinsicles)の痙縮,退縮をも随伴しているために,手,手指関節の屈伸機能の随意性の発現阻止の要因にもなつていると考えられる.
 かかる観点から,上述痙性手の痙,退縮寛解と随意運動の発現を図る目的で,手関節掌側部で,正中,尺骨神経に低濃度フェノール溶液(1〜4%,最近は0.5〜1%を常川)により,フェノールブロックを施し,同時に手掌管を拡大するようにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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