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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科10巻11号

1975年11月発行

文献概要

臨床経験

最近の乳児化膿性股関節炎について

著者: 片田重彦1 村上宝久1 熊谷進1

所属機関: 1国立小児病院整形外科

ページ範囲:P.1035 - P.1044

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はじめに
 乳児化膿性股関節炎の病態は,抗生物質の出現以来大きな変貌を見せている.強力な抗生物質の普及により,戦前のごとく死に至る程の重篤なものは見られなくなり,疾患自体も減少している.このためこの疾患に対する認識が一般に少くなつてきているようであり,早期の整形外科的処置の機会を失して高度の関節破壊を惹起し重大な機能障害を後遺する患児はむしろ増加しているようである.
 最近10年間に当科で治療した2歳以下の化膿性股関節炎は24症例であり,その長期経過からretrospectiveに病型を分類し,また成績判定基準を作成して成績を左右する因子について検討を加えてみた.更に病的脱臼に対するColonna手術の成績,適応なども検討し,これらの結果から乳児化膿性股関節炎の最近の傾向に関して若干の知見が得られたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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