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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科10巻12号

1975年12月発行

文献概要

特集II Myelopathy・Radiculopathy

第3回脊椎外科研究会印象記

著者: 津山直一1 小野啓郎2 小野村敏信3 片岡治4

所属機関: 1東京大学整形外科 2大阪大学整形外科 3大阪医科大学整形外科 4神戸大学整形外科

ページ範囲:P.1168 - P.1177

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Myelopathy,Radiculopathyの診断
 第3回脊椎外科研究会においてはMyelopathy,Radiculopathyの診断についても多くの新しい研究発表が行なわれた.
 Myelopathy,Radiculopathyともに比較的新しい疾患概念であつて,主として頸椎の変性性変化による脊髄または脊髄神経根の障害によつておこる病態であるが,その成因は明らかにされているわけではない.機械的な圧迫が脊髄や末梢神経に加わるためとする考え,動脈圧迫による動脈性阻血を重んずる考え,静脈圧迫による欝血を主因とする考え,圧迫除圧擦過などの反復する外傷による摩擦性神経炎(friction neuritis)的要素を主んじる考え,ひいては炎症性の因子の関与を考える考え方があり,おそらくこれらの総合が病態を複雑なものにしていると考えられるとともに,原因的治療を行ううえにはそれぞれの因子の大きさ,病変部位程度と病燥との相関が是非明確にされなければならないテーマとなつてくるのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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