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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科10巻2号

1975年02月発行

文献概要

臨床経験

小児の脱臼を伴う距骨頸部骨折の2症例

著者: 鳥巣岳彦1 加茂洋志1 大江浩1 野村茂治1

所属機関: 1九州労災病院整形外科

ページ範囲:P.171 - P.179

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はじめに
 距骨の脱臼骨折は稀な骨折であり,しかも予後の厳しい骨折である.新鮮な距骨の脱臼骨折に直面した時まず我々の脳裡にひらめくのは,骨体部の無腐性壊死の問題である.諸家の今までの報告では距骨頸部の高度な脱臼骨折では治療のいかんを問わず,およそ90%に骨体部の無腐性壊死を起しているからである,距骨の脱臼骨折の治療として,何が一番適切な初期的処置なのか.受傷時に骨体部の運命はすでに決つており,愛護的で解剖学的整復を行なうことも無駄であろうか.
 血行改善を期し,初期治療の時点で骨移植を行なうとか踵骨との固定をすべきなのであろうか.いずれ無腐性壊死を起こす運命にあるのならば,早目に距骨摘出術を行なうのが得策なのか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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