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論述
血管撮影所見より見たthoracic outlet syndrome発症のメカニズムについて
著者: 曽我恭一1 立石昭夫2
所属機関: 1都立墨東病院整形外科 2東京大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.314 - P.321
文献購入ページに移動Thoracic outlet syndromeは1956年,Peetらにより,それまで使われていた前斜角筋症候群,肋鎖症候群,過外転症候群,頸肋症候群,第一肋骨症候群などを総称する症候群として提唱されたものであるが,この症候群の発症のメカニズムについては,いまだ解明されておらず,従つてこの症候群の診断および治療についても確立したものがない現状である.
われわれは上記の諸症候群を総称するthoraci coutlet syndromeの診断方法として,斜角筋群の関与をしらべるAdsonテスト,肋鎖圧迫テストとしてのEdenテスト,および過外転テストとしてのWrightテストの3つの脈管圧迫テストを採用し,この脈管圧迫テストを重視したわれわれ独自の診断基準を定め,これに基づいて症例を重ねて臨床的研究を行つている.
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