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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科10巻6号

1975年06月発行

論述

PTB braceによる下肢骨折の治療

著者: 矢野悟1 有田親史1 鈴木国夫1 飛田洋次1 小林郁雄1 三宅正夫2 細見壮太郎2

所属機関: 1北兵庫整形外科センター 2市立西脇病院整形外科

ページ範囲:P.472 - P.478

文献概要

はじめに
 1967年にSarmientoによりfunctional below-the-knee cast(私達は便宜上P. T. B. castと呼ぶ)が考案されて以来,下腿骨折の外固定概念は大きく変り,骨癒合完成を待たず,免荷歩行が可能となり,従来の関節拘縮,筋萎縮の問題は改善され,優れた治療成績を納めている.しかしながら,1.P. T. B. castは破損しやすい.2.治療経過中に数回にわたる巻き換えのため,手数と時間がかかる.3.荷重時のヒールコンタクトの程度は不明確である.4.足関節に拘縮が残る.5.骨折部のレ線像が不鮮明である.6.人浴できない.等の問題が残されている.私達は以上の点を改善するためにSarmientoの考案したfunctional below-the-knee braceのアイディアに基づき脱着可能なpatellar tendon bearing brace(私達は便宜上P. T. B. braceと呼ぶ)を作成し,現在までに40症例42下肢に適用し,満足すべき結果を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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