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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科10巻7号

1975年07月発行

文献概要

シンポジウム 慢性関節リウマチの前足部変形に対する治療

慢性関節リウマチの前足部変形に対する外科的治療について

著者: 山口錬1 寺島市郎1 松井宣夫2 藤塚光慶2 渡部恒夫2 勝呂徹2 中村勉2

所属機関: 1千葉市立病院整形外科 2千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.561 - P.570

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はじめに
 慢性関節リウマチにおける前足部の疼痛は,足趾の関節炎によるものばかりでなく,炎症がburned outした後に生じた高度変形が,疼痛のmechanicalな原因となつていることも多く認められる.この前足部の有痛性変形があるものは,殆ど他の荷重関節にも著明な関節痛および関節破壊があり,後足部で身体を支持しようとするために,この非生理的な歩行が他の荷重関節に益々悪影響を及ぼすようになる.また,折角膝関節や股関節の手術を行なつても,前足部の柊痛があるために,術後療法が円滑に運ばないことも頻々経験されるところである.
 さて,1911年にHoffmann8)が"An Operation for Severe Grade of Contracted or Clawed Toes"を発表して以来,前足部の高度変形に対する画期的な手術法と賞賛され,以来この手術法を基本として幾多の手術法が諸家により考案され今日に至つている.一方我国においては,RAの前足部に対する外科的治療の報告は少なく,七川15),鳥巣ら17)2,3の報告を認めるにすぎない.今回,我々はこの問題に関し検討を加える機会を得たので,我々の行なつているMcBride法11),Clayton法2)につき,その適応,成績,問題点などに関し述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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