icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科10巻8号

1975年08月発行

文献概要

臨床経験

特異な病的骨折を伴った原発性上皮小体機能亢進症の1例

著者: 伊藤晴夫1 坂野克彦1 石田義人1 服部順和1

所属機関: 1名古屋掖済会病院整形外科

ページ範囲:P.737 - P.741

文献購入ページに移動
 上皮小体機能亢進症は古くvon Recklinghausenの汎発性線維性骨炎の記載(1891)にはじまり,1925年Mandelが上皮小体腺腫剔出による治療法を報告してから独立疾患として重要視されるようになつた.しかしながら,本症はわが国においてはまれな疾患とされ,しかも報告例の多くが,尿路結石あるいは消化器症状より偶然発見されている.われわれは両側膝蓋骨上端部の剥離骨折を生じて来院し,大腿骨頸部病的骨折および上腕骨骨嚢腫の合併から精査をすすめて原発性上皮小体機能亢進症と診断し得た1例を経験した.上皮小体腺腫切除と骨接合術により治癒せしめ,3年以上の経過を観察する機会を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら