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臨床経験
骨内ganglionについて—自験3例を中心として
著者: 荻野幹夫1 古谷誠1 浅井春雄1 蜂須賀彬夫1 村瀬孝雄1 田中秀2 呂明哲2
所属機関: 1国立病院医療センター整形外科 2都立府中病院整形外科
ページ範囲:P.802 - P.809
文献購入ページに移動骨外のganglionは日常もつとも多く見られる嚢腫病変で,歴史的にもHippocrates14)以来多数の記載がある.骨内の嚢腫病変については,unicameral bone cyst,fibrous dysplasia中の嚢腫様変化,関節リウマチの嚢腫病変や変形性関節症の嚢腫病変等はよく知られていたが,ganglionの存在は,Woods30)によつて1961年に7例の報告が為されて以来知られるようになつた.本文の目的は,自験3例の骨内ganglionを報告し,その臨床像を述べ,骨外ganglionに関する知見をまとめ,それが骨内ganglionについても妥当であるかを,他の関連のある骨内嚢腫病変に関する知見と比較しながら検討し,発生機序の仮説を示すことである.
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