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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻1号

1976年01月発行

文献概要

検査法

極微量X線による乳児先天股脱自動診断

著者: 土屋恵一1 井上駿一1 舘野之男2 田中仁3 飯沼武4 篠原寛休5 吉野紘正6

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2千葉大学中央放射線部 3千葉大学放射線技師学校 4放射線医学総合研究所 5松戸市立病院整形外科 6国立習志野病院整形外科

ページ範囲:P.57 - P.64

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はじめに
 われわれは昭和45年7月より長野県望月町にて,46年4月より松戸市,47年10月より千葉市において乳児先天股脱集団検診を行つてきたが,X線による集団の性腺被曝が,重要な問題となつた.それに対処すべく,X線被曝線量低減の問題にとりくみ,新しい松戸検診方式12)を編み出し,X線撮影児を集団の1/4に選択することを可能とする一方,従来のX線撮影方式に改良を加え,性腺防禦板装着の徹底化,新しい超高感度増感紙の開発,高感度フイルムの使用によつて被曝線量を従来の1/100に低減させることが可能となり,さらに新たにX線像瞬時撮影装置の開発に成功し,被曝線量を1/500〜1/800に激減せしめることができたことなど,すでに報告12,14,15)を行つてきた.
 今回われわれはさらに被曝線量の低減およびX線撮影大量集団処理の目的で,極微量X線による乳児先天股脱自動診断を試みた結果,理論的,実験的に可能となつたのでここに大要を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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