icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻10号

1976年10月発行

文献概要

視座

関節疾患の治療と膝人工関節

著者: 片山良亮12

所属機関: 1東京慈恵会医科大学 2東急病院

ページ範囲:P.907 - P.907

文献購入ページに移動
 関節疾患の治療に際し,常に思うことであるが,運動性,荷重性,形態ともに発病前の状態に治すのが理想である.しかし,実際には,しばしば実現し得ないところから,ADLに不便のない所まで治すという便利な言葉が生れてくる.しかし,できないからといつて次善の状態に止まつて満足するのは一種の敗北主義でしかない.これを克服してゆくのが研究者の立場ではあるまいか.
 たとえば,膝関節では正座の可能な状態にまで治癒させるのが1つの理想である.今,これを膝人工関節についてみるに,近頃の傾向は直角あるいは直角を少し超えるところまで屈曲できれば,それでよいと思われているようであるが,これは誠に残念な考えである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら