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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻10号

1976年10月発行

文献概要

論述

Condylocephalic nailing(Ender pin)による大腿骨頸部外側骨折の治療法

著者: 矢野悟1 有田親史1 鈴木国夫1 奥田智1 小林郁雄1 柏木大治2

所属機関: 1北兵庫整形外科センター 2神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.925 - P.932

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はじめに
 大腿骨頸部外側骨折は比較的骨癒合が良好で,保存的治療も可能である.しかし老人の場合,長期臥床による関節拘縮,老人性痴呆,全身衰弱のため予後はきわめて悪化しやすい.これらの対策として,多くの先人により種々の内固定法が開発され,早期関節運動が可能になつた.しかしながら全荷重までには長期間を要し,社会復帰が遅れるのが実状である。従来の内固定法は骨折部を広範に展開するため多量の出血を伴い,老人には大きな侵襲となり,術中,術後の管理面で大きな欠点となつている.私達は以上の点に直面しEnderにより考案されたcondylocephalic nailingを大腿骨頸部外側骨折に適用した.その結果,少ない侵襲で強い固定性が得られ,しかも早期に荷重が開始でき,上述の問題は改善された.今回その術式および症例を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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