icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻10号

1976年10月発行

文献概要

臨床経験

三たびの手術施行後も進行せる頸部脊椎症と思われる症例

著者: 大平民生1 平林冽1 細谷俊彦1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.958 - P.964

文献購入ページに移動
はじめに
 頸部脊椎症は椎間板の変性に基づく,頸椎の静,動的機能の破綻によりひきおこされる疾患で,一般に慢性の経過をとり,局所症状,根症状,脊髄症状等多彩な病像を呈する.しかし典型的な経過,病像を呈する症例では,X線所見,椎間板造影,脊髄造影,EMG等の諸検査の結果を総合すれば,本症は比較的容易に診断できる.
 また治療的にはair-drillの導入により,その手術成績は近時一段と進歩し,放置もしくは保存的治療に終始すれば当然さらに悪化したであろう患者の予後を良好なものとしている.しかしながら術後の急性増悪の症例を別として,適切と思われる手術を行なつたにもかかわらず術後長期にわたり徐々に増悪する症例を稀れには経験する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら