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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻12号

1976年12月発行

臨床経験

墨汁法による完全切除を試みた軟部および骨悪性腫瘍の22例—中間報告

著者: 荻野幹夫1 古谷誠1 浅井春雄1 蜂須賀彬夫1 村瀬孝雄1 笹哲彰1

所属機関: 1国立病院医療センター整形外科

ページ範囲:P.1125 - P.1129

文献概要

要約
 ①現在までに軟部原発性悪性腫瘍とこれに準じる再発性腫瘍および骨原発性悪性腫瘍の軟部にまで及んだものの22例に完全切除を墨汁法をもつて試みた.
 ②本法の実施要領を述べた.
 ③全例22例中完全切除が確認されたのは20例であり,その中遠隔転移で死亡した1例と局所再発1例以外は全例再発なく生存している.
 ④本法の特によい適応と思われるのは,分化型線維肉腫やそれに準じる腫瘍であり,放射線や化学療法による治療効果の少いものによいと考える.
 ⑤切断との優劣は論じられないが,④に述べた適応例では,切断に劣らない治療成績が期待される.
 ⑥初回の手術が最良の根治の機会である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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