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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻12号

1976年12月発行

文献概要

臨床経験

指骨に発生したepidermal cystの1例

著者: 北城文男1 林逸郎1 谷村晃1 角田栄一2

所属機関: 1久留米大学医学部第二病理学教室 2角田医院

ページ範囲:P.1148 - P.1150

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緒言
 表皮嚢腫(Epidermal cyst)は,通常手や指の掌側面の軟部組織に好発し,その壁は扁平上皮より成る嚢腫で,1855年Wernher1)により初めて記載されている.Epidermal cystが骨内に発生することは極めて稀であり,1923年Sonntag2)が44歳女性の左中指中節骨に発生したTraumatische Epithel Zysteを記載して以来,内外の文献上40例を数えるに過ぎない.ことに本邦では,現在まで3例の報告が有るのみである.
 著者らは,最近指骨に発生した嚢腫の1例を経験したので報告するとともに,現在までに報告されている表皮嚢腫に関する文献を検討して考察を加えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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