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声
先天性四肢障害対策
著者: 杉浦保夫1
所属機関: 1名古屋大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.1155 - P.1155
文献購入ページに移動先頃厚生省によつて行なわれた,裁判に加わらなかつたサリドマイド被害児の補償と救済を目的とする「サリドマイド被害児認定調査」の結果,新たに190名の子供がサリドマイド被害児と認定されたものの,類似の症状を持つた162名の子供たちは認定から外された.「サリドマイド剤が原因の先天異常ではない」という理由だけで,救済の対象から外されたわけで,この162名という数字は先天性四肢障害児のほんの氷山の一角に過ぎず,四肢障害児の数はその数百倍,いや数千倍に及ぶものと考えられる.
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