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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻3号

1976年03月発行

文献概要

論述

膝関節造影法について

著者: 冨士川恭輔1 伊勢亀富士朗2

所属機関: 1佐野厚生総合病院整形外科(慶大整形) 2慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.216 - P.230

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はじめに
 いわゆる膝内障の診断は,臨床症状からのみ確定することは必ずしも容易ではない.また,疑いはあつても,確定診断に至らない症例が少くない.確定診断のための補助診断法としての関節造影法は侵襲も軽微で外来で簡単な手技で,誰にでも行いうる利点がある.
 1900年代初期に,RobinsonとWerendorffによつて膝関節に空気を注入する膝関節造影法がはじめて報告された.その後1930年代まで大きな進歩はみられなかつたが,1930年代初期に,陽性造影剤が導入され,さらにほぼ同時期に空気と造影剤による二重造影法も行われるようになつた.造影剤の変遷も様々で,1930年代初期には,iodoxytypeが,その後iodopyracetate typeが長い間用いられ,短期間ではあるがacetrizoateが用いられたこともある.その後diatrizoateが用いられるようになり現在に至つている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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