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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻4号

1976年04月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨頸部骨折に対するSliding nail-plate法(Massie)による手術経験

著者: 三谷晋一1 白野明1 安田賢一1 楠本剛夫2 土方浩美2 佐藤悠吉2 市毛彰2 増渕正昭2 森崎直木2 福沢玄英3

所属機関: 1健保総合川崎中央病院整形外科 2東京女子医科大学整形外科学教室 3田浦共済病院整形外科

ページ範囲:P.335 - P.346

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はじめに
 大腿骨頸部骨折に対する内固定法の1つにsliding nail法がある.Sliding nailはnailが,barrel(円筒)の中でtelescopeするように工夫してつくられているため,術中の整復操作や術後の骨折治癒過程において骨折面に加わつたimpactionが術後にその部位において骨の吸収が生じてもそのまま継続され(Dynamic impaction),骨癒合の促進(Faster bony healing)に有利に働くという利点がある.
 最近,大腿骨頸部骨折の新鮮例に対し術後合併症や長期成績に関して問題点の少なくない人工骨頭置換術および偽関節形成,変形治癒aseptic necrosis等の発生頻度が高かつたり,mechanicalな面においても問題点の多い従来のrigidな固定法に代つてsliding nail法が一部で行なわれており,比較的良好な成績が報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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