icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻4号

1976年04月発行

文献概要

臨床経験

Shiers型人工関節置換術後切断した脊髄癆性膝関節症の1例

著者: 光安知夫1 小林晶1 上崎典雄1

所属機関: 1九州大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.355 - P.360

文献購入ページに移動
 神経病性関節症については,1868年,Charcotが脊髄癆に伴つて発生した関節の変化を記載して以来,多くの先人の報告がみられる.本症を診断することは,必ずしも困難なことではない.それにもかかわらず,われわれにとつてこれを治療するということはきわめて困難な問題を含んでいる.中でも脊髄癆性膝関節症の治療については,きわめて困難であり,主として関節固定術が試みられている.しかし,これも多くの症例において完全な癒合が得がたい.われわれは,膝関節固定術を施行し癒合が得られなかつた症例に対して,効果の持続性に不安があつたが,関節の安定性と可動性を確保できればと考え,人工関節置換術を施行し,これも成功せず,遂に切断の止むなきに至つた1例を経験した.ここに症例報告とともに,若干の考察を述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら