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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻5号

1976年05月発行

文献概要

論述

Entrapment neuropathyについて

著者: 上平用1 山崎堯二1 瀬谷斉2

所属機関: 1鳥取大学医学部整形外科学教室 2鳥取県立中央病院整形外科

ページ範囲:P.402 - P.410

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 末梢神経が線維性・骨性のトンネル構成部を通過する部位にて,何らかの原因によつて圧迫されたり締めつけられた結果,運動・知覚あるいは血管運動神経が障害されたものに対し,entrapment neuropathyという名称が,Thompson and Kopell(1959)によつて名づけられた.したがつて,数多くの末梢神経にentrapment neuropathyは発生しうるが,上肢においてはcubital-tunnel syndromeとcarpal-tunnel syndromeが,下肢においてはtarsal-tunnel syndrome(Keck 1962)が代表的であることは周知のとおりである.
 現在,carpal-tunnel syndromeと呼ばれる手関節部の正中神経障害についても,古くから記載(Paget 1854,Marie and Foix 1913,いずれも文献13より)されているが,Phalen(1966)は654手にのぼる多数例について報告している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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