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臨床経験
腋窩神経損傷による外傷性三角筋麻痺の3例
著者: 岩崎敬雄1 高岸直人1 松崎昭夫1 竹嶋康弘1 木田浩隆1 清水万喜生1 柴田玄彦1 岡部芳博1 河崎可昭1 花村達夫1
所属機関: 1福岡大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.526 - P.529
文献購入ページに移動肩関節部の外傷後に発生する腋窩神経の単独麻痺は文献でみるかぎり稀にしかみられない.麻痺が存続するにもかかわらず肩関節の外転ができるようになつた症例の報告はさらに稀である.我々は外傷性三角筋麻痺をきたした3例を経験し,内1例は麻痺が存続するにもかかわらず肩関節の可動性が正常になつた症例である.3例とも手術を行つたのでその所見,および治療経過について報告する.また,肩関節後方腋窩部の外傷後に発生するQuadrilateral space syndromeについて若干,文献的考察を行つてみた.
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