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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻9号

1976年09月発行

文献概要

カラーシリーズ 手の外科・10

手の腫瘍および腫瘍類似疾患

著者: 田島達也1

所属機関: 1新潟大学整形外科

ページ範囲:P.784 - P.787

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概説
手の領域にみられる腫瘍および腫瘍類似疾患については以下のような特徴が指摘できる.
(1)Ganglion,epidermoid cyst,mucous cystなど変性要素をもつ腫瘍類似疾患が多い.
(2)滑膜性腱鞘の巨細胞腫,結節性滑膜炎,sarcoidosisなど炎症要素をもつ腫瘍類似疾患が多い.
(3)血管腫,リンパ管腫(拡張症),動静脈瘤,exostosis,enchondromatosisなど先天異常ないし過誤腫の範疇にはいる腫瘍が多い.
(4)悪性腫瘍については上皮性,非上皮性,および原発性,転移性にかかわらず少い.ただX線曝射等による慢性潰瘍の悪性化は過去において往々みられた.
(5)爪周辺には比較的稀であるがglomus腫瘍melanoma等の特徴ある腫瘍が発生する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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