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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻9号

1976年09月発行

文献概要

検査法

加熱熱電対法による皮膚・筋血流の測定

著者: 荒井三千雄1

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.840 - P.845

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はじめに
 血流の測定のためにプラチスモグラフィー,超音波血流計,電磁血流計,RIを用いる方法,加熱熱電対法などが臨床にも応用されている.しかしこれらの原理はそれぞれ異なるため目的や測定部位によつては使用できないことがあり,また測定法の難易,精度などの点でも一長一短がある.
 整形外科領域において特に加熱熱電対法が有用とみられるのは次の理由による.1)注射針型のプローブを使用すればその先端のまわりで直径約3mmのごく狭い範囲の組織血流の変化を検出できる.2)注射針型のプローブの外径は0.8mmで,刺入時の痛みは少なく,また皮膚血流測定には小さな円板状のプローブを皮膚表面に貼るだけであり,被検者の負担が軽い.3)連続的に記録できるため各種の動作や運動時の血流変化を知るのに役立つ.4)多チャンネルの測定機器を使用すると皮膚と筋の血流,健側と患側の血流などを同時に記録して比較検討することができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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