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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻9号

1976年09月発行

文献概要

臨床経験

Lumbar spinal canal stenosisと燕尾様椎弓

著者: 国分正一1 保坂武雄1 武田久雄1

所属機関: 1国立療養所西多賀病院整形外科

ページ範囲:P.852 - P.855

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はじめに
 Verbiest(1954)の報告以来注目されているlumbar spinal canal stenosisは,その成因に関しても,定義と解釈の異なる立場から数多くの報告がなされている.それらの中で,Epsteinら(1962)は成因を椎管前後径の狭小のみに限ることなく,脊椎後方成分,ことに椎間関節周囲の形態にも求めて,developmentalな要素としてbulbous facets,shallowness of lateral recesses,vertical orientation of facetsを挙げている.Schatzkerら(1968)はそれを支持しているが,一方,若松ら(1970)は,lateral recessの短縮は椎体後縁,関節突起,椎弓などの肥厚に由来し,それらがspondylosisにおける骨変化と一致すると述べている.Vertical orientation of facetsを除くshallowness of lateral recessesやbulbous facetsをdevclopmentalな要素と断定するには問題があるようである.
 最近,私達はlumber spinal canal stenosisの症例であつて,腰椎椎弓がレ線前後像で特徴的な形態を呈する2例を経験した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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