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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻9号

1976年09月発行

文献概要

臨床経験

Zuggurtungsosteosyntheseの適応の拡大—上腕骨骨折・鎖骨骨折・肩関節固定・脛骨上端部骨折・high tibial osteotomyへの応用

著者: 横江清司1 坂野克彦1 服部順和1 伊藤晴夫1 平野秀夫1 石田義人2

所属機関: 1名古屋掖済会病院整形外科 2東京厚生年金病院

ページ範囲:P.856 - P.862

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 "Zuggurtung"という言葉は,機械学からとられたもので,一般の建築技術の中に広く用いられている.1945年Pauwels9)は,人体の支持ならびに運動器官の機械学的な面からの研究を発表した.彼によれば筋肉や靱帯が体重による長管骨への歪力に対しZuggurtungとして働き,歪力の強さに応じた筋肉の緊張が骨への負担を少なくすると述べている.1963年Weber13)はZuggurtungsosteosyntheseの原理とその可能性について詳細な研究を発表,肘頭骨折,股関節部の骨切り術・膝蓋骨骨折,足関節顆部骨折におけるZuggurtungsosteosynthescの実際について述べ,その他の可能性として肩峰骨折・小児上腕骨顆部骨折・hightibial osteotomy・第5中足骨粗面の骨折をあげている.
 1965年Pauwels10)は,膝蓋骨骨折・内反股の外反骨切り術・大腿骨上腕骨の偽関節・大腿骨頸部内側骨折に対するZuggurtung法の実際について述べ,その原理は持続的に加わる歪力を骨折面への持続的な圧迫力として利用する機能的圧迫固定法であると述べている(第1図).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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