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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻9号

1976年09月発行

文献概要

臨床経験

慢性関節リウマチ100症例に対するD-ペニシラミンの臨床成績

著者: 吉野槇一1 小坂弘道1 島田畯介1 内田詔爾1

所属機関: 1都立墨東病院リウマチ科

ページ範囲:P.863 - P.868

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はじめに
 Wilson病,重金属中毒,シスチン尿症またはシスチン結石の治療に応用されているD-ペニシラミン(D-P.)にマクログロブリン解離作用があることがわかり,マクログロブリン血症,溶血性貧血にも用いられるようになつた.特にこれら疾患で血中のマクログロブリンが減少するという事実にJaffe(1965)が注目し,初めて慢性関節リウマチ(RA)の治療薬として使用した1).その後,D-P.に関する基礎的,臨床的研究が数多く発表され,特にRAに対する高い治療効果は世界的に注目されるようになつた.
 しかし,D-P.の副作用は決して少なくなく重篤な副作用も数少ないが報告されている.今回著者らはRA患者100症例にD-P.(商品名:メタルカプターゼ)を投与したので,その臨床効果,副作用,各検査値の推移などを文献的考案を併せて述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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