icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科11巻9号

1976年09月発行

文献概要

臨床経験

腱黄色腫について

著者: 陳義龍1 松井宣夫1 藤塚光慶1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.869 - P.878

文献購入ページに移動
緒言
 運動器官を扱う整形外科医が最初に腱に起こる腫瘤を見る機会が多い.腱黄色腫は腱に現われた高脂血症による腫瘤である.この疾患は稀であるが,その背後に重大な家族性心血管系障害があり,また1967年,Fredrickson以来,血漿リポ蛋白の分析法が導入され,いわゆるphenotypeによる分類から,腱黄色腫は高β-リポ蛋白血症の現われであることが分り,ほとんどが家族性Type IIであることが明らかになつた.本疾患の発生機序については,今だに推測の域を出ていないが,臨床の面から,本邦文献上収集し得た50例中,記載明確である36例を表にまとめて検討し,われわれが経験した2例を付け加えて報告すると同時に,その本態について,今までの知見をまとめてみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら