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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科12巻2号

1977年02月発行

文献概要

装具・器械

手の外傷治療における弾性副子

著者: 三浦隆行1 木野義武1

所属機関: 1名古屋大学医学部分院整形外科

ページ範囲:P.162 - P.166

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 四肢の外傷に際してはその支持機構が修復され,筋力が回復するまで関節を良好な位置に保ち,その可動性を保持することが必要である.また手の機能再建手術の結果は,術前に関節の可動域が十分に保たれているか,術後筋力の回復するまで関節の可動性が良く保持されているかに係つている.このため術前,術後を通じて適切な副子の利用が必要となる.このように手の外科治療に重要な役割を持つている副子であるが,リハビリテーションの面からはその検討が数多く行われていても外科的治療の途上で使用する副子に関する検討を行つた報告は意外に少なく,成書に記載された副子がただ漫然と使用されていることが多い,しかし症例の症状と使用目的を考えるときこれらの副子がその治療目的を良く果していることはむしろ少なく,数多くの不満足な問題点を残している.この改良を心掛け,最近になつてようやくかなり満足し得る治療用の副子を作製し得るようになつたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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