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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科12巻5号

1977年05月発行

文献概要

調査報告

既往注射内容の明確な大腿四頭筋拘縮症—発症と重症化の諸要因

著者: 森谷光夫1

所属機関: 1西尾市民病院整形外科

ページ範囲:P.447 - P.453

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はじめに
 近年,大腿四頭筋拘縮症の集団発生が問題となつており,本症に対する社会的関心が高まつている.特に本疾患は,その発症要因として,先天性のものも存在するが1,2),今日の大部分は後天性のもの,とりわけ注射に,しかも乳幼児への筋肉内注射という医療行為にその原因がもとめられている.こうした中て,日整会,厚生省,日医などに研究班がつくられ,また多くの研究者が独自にとりくみ,本疾患に対する正確な実態の把握と分析がすすめられている,しかしなから,既往注射内容を,単なる聴取だけでなく,既往カルテの分析を行う中で,明確にし,本疾患との関連を論じたものは数少ない.
 著者は,主として愛知を中心とした患者の検診活動3),またカルテ分析による原因の検討4)などを共同で行つてきたが,今回,既往注射内容の明確である本症41例を詳細に検討する機会を得たので,考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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