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視座
身体障害程度表現の煩雑さと混乱の実状
著者: 野崎寛三123
所属機関: 1東京医科大学整形外科 2恩給局 3東京都心身障害者福祉センター
ページ範囲:P.539 - P.539
文献購入ページに移動日整学会,日本リハビリ学会合同で設定された基本肢位を0°とする新ROM表現法も発表されて数年になるが,未だ一般の臨床医には普及されていないと思われる一方,恩給法,諸種障害福祉年金や労災法診断書の評価方式は旧ROM法ないしそれに類似する独自の計測法で記入せねばならず,この点では第一線の整形外科医でも困惑していることと思われる.また各種判定用診断書の書式の相違がある他に,診断書指定医は整形外科医とは限られていない点が混乱を助長していると思われる.さらにそれ所か,診断書指定医の診断書さえも不備のものが案外多いということは困つたことである.
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