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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科12巻6号

1977年06月発行

文献概要

論述

先天性脛骨完全欠損症の治療—腓骨脛骨化手術(Brown)の経験を中心に

著者: 熊谷進1 村上宝久1

所属機関: 1国立小児病院整形外科

ページ範囲:P.548 - P.555

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はじめに
 先天性脛骨完全欠損症は下腿の短縮,膝および足部の変形を伴い,その治療はきわめてむずかしいものの一つである.われわれは本疾患に対してBrown3)の方法に準じて腓骨の移動法を行つてきたが,現在までの経過をみれば,移動した腓骨は経年的に長径,横径ともに増大し脛骨化(tibialisation)が認められる.
 また,膝関節もかなりの安定性と運動性の獲得がみられ,膝下装具(below the knee prosthesis)を装着してほぼ満足すべき状態にある.本法は症例を選んで行えば脛骨完全欠損症に対する有力な治療法と考えるのでここにその経験を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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