icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科12巻6号

1977年06月発行

文献概要

臨床経験

重度身障リウマチ患者に対する外科的治療

著者: 吉野槇一1 小坂弘道1 内田詔爾1

所属機関: 1都立墨東病院リウマチ科

ページ範囲:P.609 - P.612

文献購入ページに移動
はじめに
 慢性関節リウマチ(RA)に患り,歩行困難または歩行不可能といつた重度身障リウマチになるには,大別して3つの原因がある.その第1は荷重関節に破壊が生じ,変形または疼痛が起きた場合,第2はRAの活動性が高く,荷重関節を含めて全身の関節に疼痛などが起きた場合,そして第3は第1と第2の原因が同時に起きた場合である.なお,これら原因は適切な治療がなされていないとか,また,適切な治療がなされていても,RAの活動性が満足にコントロールできない場合に生じ易い.
 RAで荷重関節である股関節ならびに膝関節に破壊が起き,歩行困難になり,屋内しか歩行できないとか,または全く歩行不可能となり,寝たきりになつたこれら重度身障リウマチ患者に対して,人工関節を用いて関節形成術を行なつたところ好成績を得たので,術後最低一年以上経つている26症例について術後成績ならびに関節形成術,特に人工関節の間題点などを中心に述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら