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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科12巻7号

1977年07月発行

文献概要

論述

膝関節症に対するhigh tibial osteotomyの検討

著者: 小野沢敏弘1 加藤哲也1 佐々木鉄人1 飯坂英雄1 須々田幸一1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.669 - P.676

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はじめに
 脛骨高位骨切り術(以下H. T. O.と略)は主に内反変形を伴なう変形性膝関節症(以下膝O. A.と略)に対して行われ優れた効果が報告されている.その目的とするところは変形矯正によつて膝関節内側に加わる過大な負荷を軽減せしめ健常な関節軟骨の残る外側に移行することにあるが,この他にも膝関節の不安定性の改善,関節運動の改善,骨髄内血液循環の改善,骨髄内知覚神経の切断等の効果も論ぜられている.
 当科においても昭和47年以来,膝O. A.に対するH. T. O.を行なつており手術効果を確認している.しかし膝関節は高度に複雑かつ精巧にできており,膝O. A.に関与する病態は複雑多岐にわたつている.そのためその一部を矯正することによつて得られる手術効果は必ずしも一定していない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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