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論文に対しての感想
著者: 青池勇雄12
所属機関: 1東京医科歯科大学 2川口工業総合病院
ページ範囲:P.737 - P.737
文献購入ページに移動診療や実験を通して,研究者には新事実の発見や研究の成果を発表する機会が多いが,単に口頭発表だけで終つては,たとえ抄録が残つていても,その発表は余り役立つものではない.どうしてもそのあと仕末として,論文発表をしておかなければならない.若いうちから論文を書くように慣れておくことが大切である.どういう風に書くかは各人の工夫によつて,異なるが,簡明要領よいものが良いにきまつている.論文の内容が豊富であれば当然長い論文となるが,逆に長い論文は必ずしも優れているとは言えず,もう少し短かくまとめられないものかと思う論文にも接する.学生の頃,内科教授呉建先生が「本当に立派な研究であれば,ただの一行の論文でも学位を授与する」と言われた言葉を思い出す.味わうべき言である.
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