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論述
切断肢・指再接着後の血管造影所見
著者: 金子一成1 石井清一1 三浪三千男1 薄井正道1 村松郁夫1 高畑直司1 三宅晳1 森田穣2
所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2北海道大学医学部放射線科学教室
ページ範囲:P.857 - P.862
文献購入ページに移動切断肢,指再接着後,吻合した血管は恒久的に開存し続けるものなのか,あるいは一時的な血行をつかさどり,いずれは側副血行によつて置き換えられるものなのかは議論のあるところである.また再接着肢・指における循環動態を知ることは,二次的機能再建術などの手術侵襲を加える場合にきわめて重要である.われわれは,肢・指切断例に血行再建を試み,再接着に成功した7例に血管造影を行ない,血管吻合部の状態を観察した.また,側副血行の形成および造影剤の消退などで推測される切断肢・指の循環動態について検討を加え,いささかの知見を得たので報告する.
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