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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科12巻9号

1977年09月発行

文献概要

臨床経験

大後頭孔付近に発生せるmeningiomaの3例—(Foramen magnum meningioma)

著者: 久保健1 村上弓夫1 馬場逸志1 黒瀬靖郎1 石川進2 日比野弘道2 児玉安紀2 山本みゆき3 糸賀叡子3

所属機関: 1広島大学医学部整形外科学教室 2広島大学医学部脳神経外科学教室 3広島大学医学部第三内科学教室

ページ範囲:P.883 - P.890

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 大後頭孔付近に発生せるmeningioma(foramen magnum meningioma)は,その臨床症状が多彩であり,脱髄疾患や頸椎変性疾患などとの鑑別が困難であるとされている8).Blom2)は本症が特徴的な神経症状を呈することよりnew syndromeとして紹介した.Cushing4)は本症をcraniospinal typeとspinocranial typeの2型に分類し,前者はforamen magnum上で脳幹の前方に発育したもので脳腫瘍に属し,後者はforamen magnumより下方で主として頸椎管に伸びたもので脊髄腫瘍に属するとしている.
 最近,われわれは相次いでcraniospinal typeの1例とspinocranial typeの2例を経験したので文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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