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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻1号

1978年01月発行

文献概要

論述

先天股脱観血的整復後に発生する巨大骨頭について

著者: 岩崎勝郎1 鈴木良平1 宮田定倫1 松本直昌1 田副司郎2 片山修史3

所属機関: 1長崎大学医学部整形外科学教室 2県立整肢療育園 3国立長崎中央病院

ページ範囲:P.10 - P.21

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はじめに
 先天股脱観血的整復術後に発生する巨大骨頭に関しては,本邦において最近とくに注日をあつめている問題である.第10回先天股脱研究会19)においてはこの問題に関して種々討議が行なわれたが巨大骨頭とはどのようなものをいうのか,すなわち定義やその表現の方法などの基本的な事柄が一定していないために,その発生頻度に関しても報告者によってかなりのバラツキがあり,更に発生原因,経過ならびに対策などについていまだ不明な点も少なくない.
 いうまでもなく巨大骨頭(coxa magna)とは骨頭すなわち大腿骨中枢端の関節軟骨によつて被覆されている部分が肥大してくるもので,それにつづく頸部もこれに関連して,その大きさを増しているわけであるが,これら一連の過成長の範囲は関節包内の骨,軟骨に限られたものである.そしていわゆるペルテス様変化とは厳密に区別されねばならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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