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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻1号

1978年01月発行

文献概要

論述

膝関節のlateral compartment syndrome—外側側副靱帯,大腿二頭筋腱損傷について

著者: 三倉勇閲1 伊勢亀冨士朗1 末安誠1 冨士川恭輔1 中川智之1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.22 - P.30

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はじめに
 膝の靱帯損傷のなかでも内側側副靱帯の損傷は古くから注目され,その膝関節運動における重要な機能が強調されて来た.
 内側側副靱帯損傷を前後十字靱帯,半月などを含めたいろいろな複合損傷の組合せで検討してみると,個々の構成体の損傷として判断するよりむしろ内側構成体全体の損傷として取扱弓べきであることも次第に分つて来た.
 一方外側構成体の損傷は症例の少ないこともあつて比較的等閑視されて来たが,われわれは外側構成体も内側構成体に比べて決して主従の関係にとどまるものでなく膝関節運動において全く独立した機能と内側と協同する2つの重要な機能を持っていることを述べ,社会環境の変遷に伴つて本症の発生も増加して行くであろらことを提言して来た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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