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Fibrous dysplasiaの14例
著者: 荻野幹夫1 古谷誠1 浅井春雄1 蜂須賀彬夫1 村瀬孝雄1 笹哲彰1 小坂正1 山崎典郎2 田中秀3 山辺登4 土居通秦5 井上肇6
所属機関: 1国立病院医療センター整形外科 2都立墨東病院整形外科 3都立府中病院整形外科 4茨城県立中央病院整形外科 5都立大塚病院整形外科 6聖路加国際病院整形外科
ページ範囲:P.65 - P.73
文献購入ページに移動線維性骨異形成(fibrous dysplasia)は,未熟な骨梁を含む線維性組織が,骨髄,骨梁および骨皮質を置換するもので,Albright1)が1937年その名を冠して呼ばれるAlbright症候群(以下ASと略す)を報告して以来,独特な病変とされて来た9,10).骨病変のみについては,多発性骨病変例9)(polyostotic fibrous dysplasia,以下PFDと略す)と,単発性骨病変例15)(monostotic fibrous dysplasia,以下MFDと略す)がある.MFDはPFDに比して多い.PFDにはASの部分症状のものと,そうでないものがある.従つて線維性骨異形成例は,AS,PFD,MFDに分けられる,なお,甲状腺機能異常を伴う例が1961年頃より報告されているが2,8),本文ではMFD,PFD中に含めた.本文の目的は線維性骨異形成の14例をまとめ,考察を加える事である.
症例は表にまとめた.表中の組織像の特徴で同上とあるのは,症例1と同様である事を示す.
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