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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻10号

1978年10月発行

文献概要

論述

股関節手術にみられる大腿神経麻痺について

著者: 広畑和志1 梁復興1 武部恭一1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.910 - P.917

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はじめに
 従来の股関節形成術は手術の中でも難しいものの1つで,よく訓練され,高度の技術を身につけた専門医によつてのみ行なわれたためか今日の人工股関節置換術ほど普及しなかつた.また,その頃には適応が限定されていたのかあるいは,技術が優れていたのか股関節外科における大腿神経麻痺の合併症に関する論文がみあたらない.最近,人工股関節置換術が盛んとなり,ここ数年の間に大腿神経麻痺の合併症が散見されるようになつた.この神経麻痺も他の麻痺と同じく医原性因子が絡むので,股関節外科を専攻する人は,その発生原因,症状や予後などについて認識しておかねばならない.
 著者らは主として脱臼性股関節症に対するカップ関節形成術と全置換術後に発生した大腿神経麻痺の臨床経過を追跡した.その経験から特に麻痺の予防と治療について述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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