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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻10号

1978年10月発行

文献概要

境界領域

多発性骨髄腫

著者: 高久史麿1

所属機関: 1自治医科大学内科学教室

ページ範囲:P.927 - P.934

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はじめに
 多発性骨髄腫は骨髄中に存在する形質細胞の腫瘍性増殖で,腫瘍化した形質細胞すなわち骨髄腫細胞のために骨の破壊とともに骨髄内造血細胞の低形成が起こつてくるのが特徴的である.
 増殖した骨髄腫細胞は通常活発な免疫グロブリンの産生を行なうため,免疫グロブリン,あるいはその構成成分であるポリペプタイドが血中あるいは尿中で異常に増加し,そのための症状も起こつてくる.多発性骨髄腫では骨髄腫細胞の異常増殖のため骨に著明な変化が起こり,そのための症状を初発症状として整形外科医を訪れることが稀でない.従つて多発性骨髄腫に関する臨床的な知識を十分に取得することは整形外科の医師にとつて是非必要である.本文においてはそのような観点から多発性骨髄腫についての臨床的な事項の概略を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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