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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻11号

1978年11月発行

文献概要

論述

上肢尺側列形成不全の発現様式

著者: 荻野利彦1 石井清一1 三浪三千男1 薄井正道1 村松郁夫1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.997 - P.1003

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緒言
 上肢先天奇形の中で母指形成不全は橈骨欠損を,また尺側指の形成不全は尺骨欠損を伴つて出現してくることが多い.これらの奇形は上肢の長軸方向に障害が限局しているため縦列形成不全と総称される22).縦列形成不全の中で,形成障害が橈側に限局しているものは椀側列形成不全,尺側に存在するものは尺側列形成不全と呼ばれている.橈側列形成不全の病態および発現様式に関しての報告は多い.一方,尺側列形成不全は橈側列形成不全に比べて出現頻度が少なく,病態および発現様式に関しても不明な点が少なくない.著者らは,尺側列形成不全の発現様式を明らかにする目的で,臨床例について病像の分析をした.さらに,動物実験でラットに尺側列形成不全を誘発して臨床例との関連を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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