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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻11号

1978年11月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨,硬膜外腔に発生し原発巣を決めかねた細網肉腫の1剖検例

著者: 加藤隆1 猪飼通夫1 榊原弘喜1 加藤作郎2 杉浦浩2

所属機関: 1名古屋市立城北病院整形外科 2名古屋市立城北病院内科

ページ範囲:P.1050 - P.1055

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はじめに
 Reticulosarcoma(細網肉腫)は1928年Oberlingにより独立疾患としてリンパ肉腫から分離され,かつ同時に骨の細網肉腫の存在も示唆された.その後1939年ParkerとJackson10)により,従来Ewing肉腫,Hedgkin病,リンパ肉腫などに含まれていたものの中から臨床像および予後の異なる原発性骨細網肉腫が報告された.
 硬膜外腔細網肉腫に関連する報告は,1910年Welchによる脊髄腫瘍としての悪性リンパ腫が最初である.硬膜外腔を原発巣とする悪性リンパ腫が存在するか否かは,この部位にリンパ組織が存在するか否かという解剖学的問題を含め論議のある所である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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