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臨床経験
長期間偽関節にみられた髄内釘折損の症例について
著者: 武部恭一1 梁復興1 水野耕作1
所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.1056 - P.1061
文献購入ページに移動長管骨の骨幹部骨折に対する髄内釘による固定法は優れた方法ではあるが,その合併症のひとつに髄内釘の屈曲や折損という問題がある.釘の屈曲は術後比較的早期に多く,折損は晩期に多いとされているが5),折損例の多くは材料の粗悪なことによるものあるいは疲労現象に基づくものと解釈されている4,5).
最近我々は長期間の偽関節例にみられた髄内釘折損の1例を経験し,再手術により骨癒合をみたのでこの症例を報告するとともに髄内釘折損の原因につき考察を加える.
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