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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻12号

1978年12月発行

文献概要

論述

脊椎脊髄外科領域へのhalo-pelvic tractionの応用

著者: 満足駿一1 柴崎啓一1 大谷清1 野町昭三郎1

所属機関: 1国立療養所村山病院整形外科

ページ範囲:P.1104 - P.1115

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はじめに
 脊椎の直達牽引装置であるhalo-pelvic traction装置(以下,H. P. T.装置あるいは単に装置と略す)は,本来,より正確には,頭蓋骨盤牽引1)(Cranio Pelvic Traction)装置と呼ばれるべき性質のものであり,本法が,頭蓋および骨盤の外周に固定した各1個の円形環(HaloとHoop)を,前後それぞれ2本の伸張棒で連結し,脊椎をその軸方向に牽引伸張する方法を採つている事は衆知の所である.現在,本装置にはいくつかのタイプ2〜6)のものが開発されているが,基本的な原理や装置の構造には変りはない.本装置が登場して以来,脊柱変形の矯正が,従来に比して著しく安全にしかもより確実に行ないうるようになり,今日,本装置は,脊椎外科の分野では,応用途の広い極めて有用な治療器具となつたばかりか,最早その一部では必要不可欠なものとさえなつた.我々は,1973年3月,本装置を脊椎カリエスの1例に始めて応用したが,以来今日までに,本装置に対する我々の経験は60例を越えるに至つた.ここにこれまでの使用成績と共に今後の適用方針について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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