文献詳細
文献概要
臨床経験
最近経験したacroosteolysisについて
著者: 屋宜公1 鈴木勝己1 高橋定雄1 中川太郎1 近藤稔1 富沢尊儀2
所属機関: 1関東労災病院整形外科 2関東労災病院皮膚科
ページ範囲:P.141 - P.147
文献購入ページに移動強皮症,癩,脊髄空洞症などに末端骨溶解が合併することは以前より知られており,その他X線所見として末端骨溶解を有する疾患は多々報告されている.1950年Harnash10)により初めてacroosteolyseという語が使用され,現在手指,足趾,鎖骨外側端などの骨溶解を示す言葉として用いられている.末端骨溶解の病因としては諸説紛々としていまだ定説をみない.最近われわれは皮膚疾患に伴つた末端骨溶解の4例を経験したので塩化ビニールモノマー(VCM)の経験も含めて報告し,文献的考察を加えたい.
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