臨床整形外科13巻4号

1978年04月発行

特集 脊椎の炎症性疾患

広範囲罹患カリエス手術症例の検討

著者： 児玉寛¹ 国定寛之¹ 大淵真爾¹ 井上周¹ 今井健² 島田公雄² 難波孝太郎³

所属機関： ¹国立岡山病院整形外科 ²岡山大学医学部整形外科学教室 ³岡山日赤病院整形外科

ページ範囲：P.371 - P.376

　脊椎カリエスに対する手術症例は近年激減しているが皆無ではなく，稀に最近発症したと思われる新鮮例に遭遇することもあるが，多くの場合，陳旧広範囲例が多いように思われる，われわれは過去10年間におこなつた広範囲罹患カリエス手術例について（病巣椎体切除，前方固定術），比較的移植骨が短かくてすむ高度の角状亀背形成例を除き，長尺の移植骨を要する症例について検討をおこなつてみた．