icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻4号

1978年04月発行

文献概要

特集 脊椎の炎症性疾患

脊椎カリエス高度亀背の手術的治療に関する問題点

著者: 大谷清1 里見和彦1 満足駿一1 柴崎哲一1 野町昭三郎1

所属機関: 1国立療養所村山病院整形外科

ページ範囲:P.377 - P.386

文献購入ページに移動
はじめに
 我々が脊椎カリエスの亀背に対して脊椎カリエス根治手術と同時に積極的矯正を採り始めたのは1966年である,当時は後方骨切術,椎体病巣郭清術後に緩徐矯正する方法であつた.その詳細は整形外科22巻,6号に掲載した.この方法では高度亀背に対しては脊髄麻痺等の重篤合併症併発の危険があり,矯正は禁忌であつた.その後,1973年halo-pelvic tractionを亀背矯正領域へ導入して以来,高度亀背矯正にも画期的進歩がみられてきた.その方法,成績等については学会および雑誌(整形外科27巻,5号)で発表してきた.
 今日,高度亀背例の手術はhalo-pelvic tractionの併用なしでは不可能である.しかし本tractionの応用でも高度亀背の手術に伴う合併症をすべて防止することは到底望めない.我々は症例を重ねるとともに高度亀背例の手術に関して多くの問題点に遭遇してきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら